ダーツ(矢)のパーツ解説

ダーツ(矢)には、ソフトダーツとハードダーツがあります。

一般的に4つのパーツに分かれていて、パーツごとにたくさんの種類やデザインがあり、組み合わせ方は豊富にあります。

ひとつずつのパーツが組み合わさることによって、バランスやスピード、飛び方が異なるため、人によって組み合わせも異なり、また正解もありません。

まずは色んな組み合わせを試しながら、段々と自分の好みのダーツになるようにカスタマイズしていきましょう。

ダーツのパーツ

バレル

バレルはダーツ握る部分で、最も重要なパーツです。
素材は主にタングステンとブラスの2種類、形状には様々な形があります。

重心が前にあるとシャープな飛び方に、中央にあるとバランスよく、後方にある場合は平行に飛びます。

ダーツを握る部分となるため、太さやカットの数などに好みが出てくる部分です。
バランスの中心となるパーツなので、色々試しながら自分にあったものをじっくりと見つけていきましょう。

タングステンダーツ


ニッケルとタングステンの合金で、ブラスと比べると同じ質量でも重くなるため、シャープで重みのあるバレルを作ることができます。

ブル(中心)などの狭い場所に集中して投げ込む場合、バレルが太いと先に刺さっているダーツにはじかれる元になるため、細く重量のあるものを選びます。

ブラスダーツ


真鍮製で、軽くバレルが太いため、握りやすいのが特徴です。
価格も安価なので購入しやすく初心者の方におすすめです。

ストレートタイプバレル


細く真っ直ぐなため、同じ場所に集中して投げ込む場合に適しています。
バランスを取るのが難しく、上級者向けといえます。

トルピートタイプバレル


後ろから前にかけて少しずつ太くなっているため、力が乗せやすいバレルです。
癖がないので初心者の方にもおすすめです。

砲弾タイプバレル


前方が太く短いのが特徴です。
握りやすく、力が乗せやすいため、初心者の方にもおすすめです。
重心が前にあるので、直線的に飛ばすことが出来ます。

フライト

フライトは、ダーツの一番後ろの部分の羽の部分です。
ダーツの飛び方を安定させるための重要なパーツです。

フライトのついていないダーツはどんなに真っ直ぐ投げてもダーツボードに刺さることはありません。
フライトの面積により飛び方が異なりますが、面積が小さくなるほどスピードがあり安定性が低くなります。

形はとても多くデザインやカラーも豊富なので、自分好みにドレスアップしてダーツのオリジナリティーを出すこともできます。

スタンダード


フライトの面積が大きいため、緩やかなカーブを描いて飛んでいきます。
バランスを取りながら安定した投げ方ができるので、初心者の方にもおすすめです。

シェイプ


スタンダードを少しスリムにしたことにより、スタンダードよりストレートに飛ばすことができます。
安定性が高く初心者から上級者まで人気があります。

ティアドロップ


スタンダードタイプよりもさらに緩やかなカーブを描くように飛んでいきます。
スタンダードタイプの安定感とスリムタイプのシャープさを合わせたフライトです。
丸みを帯びているので、先に刺さっているダーツにはじかれにくくします。
中・上級者に人気があります。

スリム


フライトの面積が小さいため、シャープで直線的に飛んでいきます。
安定性は低くなりますが、失速が減ることにより狙った場所へ投げ込む場合に適しています。
上級者に人気がありますが、比較的投げやすいフライトです。

その他


ハート型やダーツを回転させて飛ばす事を目的とした特殊な形状のものなどたくさんあります。

シャフト

シャフトとは、バレルとフライトをつなぐ部分です。
素材はプラスチックやアルミ・木などがあり、長さも種類があります。

素材と長さによりダーツの重心が変わってくるので、ダーツ自体のバランスやコントロールのしやすさが違ってきます。

一般的にはシャフトの長さが長くなるほど、フワッと弧を描く飛び方になりますが、他のパーツとの組み合わせによって飛び方は異なります。

また、太めのものや、軽くするために穴が開けているもの、先に刺さっているダーツにはじかれないようにフライト部分を回転させるものなどもあります。

他のパーツとのバランスを考えながら、様々なセッティングを試してみることが大切です。

エクストラショートシャフト


ダーツ全体の重心が前になり、力強くシャープな投げ方ができます。
小さめのフライトを付けるとバランスもよく、コントロールしやすくなります。

ショートシャフト


エクストラショートとミディアムの中間の長さです。
初心者の方にオススメです。

インビトシャフト


ショートとミディアムの中間の長さです。
あまり力をいれずに飛ばすことができます。
バランスが良いタイプです。

ミディアムシャフト


長めのシャフトは安定しやすいため、狙った場所に投げ込む場合に適しています。
大きめのフライトを付けるとバランスもよく、コントロールしやすくなります。
デザインやカラーも豊富です。

ティップ(チップ)/ポイント

ティップ(チップ)はポイントともいいます。
ダーツ先端のパーツで、ダーツボードに刺さる部分です。

ハードダーツは金属製のポイントとなっていて、ソフトダーツはプラスティック製のティップ(チップ)を使用します。
自宅で練習する際にハードボードを使用しているソフトダーツプレイヤーは、コンバージョンポイントという変換チップを使用する場合もあります。

大きく分けてロングとショートの2種類あり、チップからネジ山が出ている2BAタイプやバレルからのネジ山を使う4BAタイプなどがあり、穴を開けて軽量化されているものもあります。

最もポピュラーな2BAタイプが主流となりますが、コンバージョンポイントを使用する場合は4BAを使用すると安定感がありおすすめです。

折れたり曲がったりする消耗品なので予備を持つことをおすすめします。

ショートティップ(チップ)/ポイント


ロングよりも軽いため、ダーツ全体の重さに影響が少なくなります。
また、丈夫で耐久性に優れています。

スタンダード(チップ)/ポイント


通常のバランスの取れた長さで使いやすいため人気があります。
まずはこのスタンダードからためしてみるのがおすすめです。

ロングティップ(チップ)/ポイント


ボードに刺さりやすく、バレルとの距離が長いので先に刺さっているダーツにはじかれにくくします。
長さがある分、曲がりやすいという欠点があります。